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FORENSICS 610

Reverse-Engineering Malware:Malware Analysis Tools and Techniques

Digital Forensics and Incident Response

English
日程

2023年2月27日(月)~3月4日(土)

期間
6日間
講義時間

1日目:9:00-17:30
2日目~6日目:9:30-17:30

受講スタイル
Live Online
会場

オンライン

GIAC認定資格
GREM
講師
Jim Clausing|ジム クラウジング
SANS認定インストラクター
言語
英語 英語教材・同時通訳
定員
40名
CPEポイント
36 Points
受講料

【為替差益還元キャンペーン※】1,080,000 円(税込み 1,188,000円)

※キャンペーン価格のため、他の割引の重複適用はできません。ご了承ください。

申込締切日
2023年2月17日(金)
オプション
  • GIAC試験  135,000円(税込み 148,500円)
  • OnDemand  135,000円(税込み 148,500円)
  • NetWars Continuous  235,000円(税込み 258,500円)

※オプションの価格は、コース本体と同時にお申し込みいただく場合のみ有効です。

※コース本体のお申し込み後から講義開始までの間に、GIAC試験オプションを追加される場合は、事務手数料10,000円(税込11,000円)をいただきます。

※講義開始後のGIAC試験のお申込みは、こちらのページ(英語)をご参照のうえ、GIACへ直接お申し込みください。

受講に必要なPC環境

演習で使用するノートPCをご準備下さい。受講に必要なPC環境についてご確認ください。

FOR610 PC設定詳細

重要:以下の環境のノートPCをご持参下さい。

このコースに完全に参加するためには、正しく設定されたシステムが必要です。この説明書をよく読み、それに従わない場合は、このコースに不可欠な実習に参加できないため、満足のいく授業が受けられない可能性が高いです。そのためこのコースで指定されたすべての要件を満たすシステムで参加されることを強くお勧めします。授業の前にシステムをバックアップしてください。さらに言えば、機密データをシステムに保存しないようにしてください。SANSはあなたのシステムやデータに対して責任を負いません。

ノートパソコンのハードウェア要件

  • CPU:Intel互換64 bit(必須) デュアルコア 2.0GHz以上の CPU i5、i7(第4世代以上)
  • 注意 : M1プロセッサ搭載のapple社製品は現時点で必要な仮想化を行うことができないため、使用できません。
  • 64ビットのゲスト仮想マシンがラップトップ上で動作するように、CPUとオペレーティングシステムが64ビットをサポートしていることが重要です。VMware は、お使いのホストが 64 ビットのゲスト仮想マシンをサポートしているかどうかを検出する Windows 用の無償ツールを提供しています。こちらのリンクではWindowsユーザがCPUOSの性能についてより詳しく判断するための良い手順を提供しています。Macの場合は、Appleサポートページを確認してください。

  • Intel-VT」等の仮想化技術を有効にするためのBIOS設定が必要です。 パスワードで保護されている場合は、変更が必要な場合に備えて、BIOSにアクセスできることを確認してください。授業の前にテストしてください
  • RAM:16GB以上(最小必須)
  • USB:3.0 Type-A(必須)
  • HDD/SSD:最低200GB以上の空き容量(より大容量を推奨)
  • NW:802.11無線LAN
  • OS:Windows 10 ProまたはMaxOS X 10.14以上
  • その他:USBメモリの読込ができること
  • その他:ホストOSのローカルアドミニストレーター権限
  • その他:BIOSが仮想化機能をサポートしていること(Intel VTもしくはAMD-V)

ノートパソコンのソフトウェア要件(下記を事前にインストールしてください)

  • ホストOSWindows 10 ProLinux、またはmacOS 10.14以降で、以下のVMware仮想化製品をインストールおよび実行できるシステムである必要があります。

  • 最新のUSB 3.0デバイスを利用するためのドライバとパッチがインストールされていることを確認するため、講義の前にホストのオペレーティングシステムを完全にアップデートしてください。
  • Linuxホストを使用する場合は、適切なカーネルまたはFUSEモジュールを使用してexFATパーティションにアクセスできることも必要です。

  • 7zip(Windows)、Keka(Mac OS)

VMWARE "PRO" ソフトウェアのインストール

  • VMware Workstation Pro、またはVMware Fusion Proの最新バージョン
    ライセンスをお持ちでない方は30日間のトライアルライセンスが利用可能です。重要:VMwareは「Pro」表記があるバージョンが必要です。VMware Workstation Playerは演習で必要となるスナップショット機能がないため、本コースでは利用できません。VirtualBoxやHyper-Vなどの他の仮想化ソフトウェアの利用は本コースでは適切ではありません。
  • 製品名に「Pro」が付いているバージョンを入手する必要があります。これらの製品のPro版でない無償版(例:VMware Workstation Player)は、本講座で必要となるスナップショット機能をサポートしていないため、十分ではありません。

  • VirtualBoxHyper-Vなどの他の仮想化ソフトウェアは、互換性や授業中に遭遇する可能性のあるトラブルシューティングの問題があるため、適切ではありません。

  • VMware Workstation ProをWindows 10で動作させる場合、Widows 10のクレデンシャルガードとデバイスガードテクノロジー機能の一時的な無効化が必要です。設定方法は下記URLを参照してください。https://kb.vmware.com/s/article/2146361

LiveOnlineでのコースメディアの事前準備、テキストについて

コースのメディアがダウンロード版で配信されるようになりました。授業で使用するメディアファイルは大容量で、40~50GBのものもあります。ダウンロードに必要な時間は様々な要因に左右されるため、所要時間を見積もることはできませんが、非常に時間がかかってしまう場合もあります。メールよりダウンロードリンクを取得したら、コースメディアのダウンロードを開始してください。コースメディアは授業初日すぐに必要になります。開始前夜などにダウンロードを開始すると、失敗する可能性が高くなりますので、時間に余裕をもってご準備ください。

SANSでは、PDF形式のテキストの提供を開始しました。さらに、一部のクラスではPDFに加えて電子ブックを使用しています。電子ブックを使用するクラスは今後増えていく予定です。セカンドモニターやタブレット端末を使って、授業の資料を見られるようにしておくと便利です。

ノートパソコンの設定に関して追加で質問がある場合は、info@sans-japan.jp(NRIセキュアテクノロジーズ)にお問い合わせください。ただし、米国と問合せを行う関係上時間を要する場合がございます。お急ぎの方はlaptop_prep@sans.orgに直接お問い合わせください。(英文)

FOR610 コース概要

マルウェアを裏返す技術を身につけよう マルウェア解析ツールやテクニックを深く掘り下げる人気の反転コースです。FOR610トレーニングは、フォレンジック調査官、インシデント対応者、セキュリティエンジニア、脅威アナリストが、Windowsシステムを標的とし感染する悪質なプログラムを調査するための実践的なスキルを習得するのに役立っています。
マルウェアの機能を理解することは、脅威のインテリジェンスを導き出し、サイバーセキュリティインシデントに対応し、企業の防御を強化するために非常に重要です。このコースでは、様々なシステムおよびネットワーク監視ユーティリティ、ディスアセンブラ、デバッガ、その他自由に利用できる多くのツールを使用して、悪意のあるソフトウェアをリバースエンジニアリングするための強力な基礎を構築します。

自動分析ツールを使って劇的に発見しやすくするような手法で、マルウエアを解析するための基礎を身につけるところから始まります。悪意のあるソフトウエアの内部検査を行うフレキシブルなラボを設定する方法や、実世界にあるマルウエアのサンプルの特徴を発見するラボの使い方を学びます。悪意のあるプログラムを動かすことで検体の機能を発見するため、ラボの中でネットワークトラフィックをリダイレクトしたり遮断する方法を学習します。リバースエンジニアリングと関連する本質的なアセンブリ言語のコンセプトを学びます。重要な構成要素と実行フローを理解するために、ディスアセンブラやデバッガーの助けを借りて悪意のあるコードを検査することを学習します。加えて、悪意のあるプログラムにある怪しいWindows APIパターンに注目することによりマルウェアに共通の特徴を見つけ出す方法について学習します。

次に、悪意のあるMicrosoft Office、RTF、PDF文書ファイルを分析します。これらは、主流の攻撃や標的型攻撃において、攻撃チェーンの一部としてよく使用されます。このような文書がもたらす可能性のあるマクロやその他の脅威を調査する方法を学びます。また、JavaScriptやPowerShellスクリプトの形で悪意のあるスクリプトを難読化する方法を学びます。さらに、シェルコードの検査方法も学びます。

マルウエアは解析の邪魔をするためにしばしば難読化されています。そのためコースでは実行ファイルを分解するスキルを身に付けるためのサポートをします。デバッガーや追加の専門ツールを使ってメモリからそのようなプログラムをダンプする方法や作成者による保護をはずしてファイル構造をリビルドする方法を学習します。また、コードインジェクションやAPIフッキングを行い、システム上の存在を隠したり、情報の流れを妨害したりするマルウェアの検査方法についても学びます。

また、FOR610マルウェア解析トレーニングでは、解析から自身を守ろうとする悪意のあるソフトウェアの扱い方についても学びます。ファイルレス技術、サンドボックス回避、フローミスディレクション、デバッガ検知、その他の解析対策など、一般的な自己防衛策を認識し、回避する方法について学びます。

コース最終日は、CTFに挑戦していただきます。一連学んできたことの復習になり、実践的かつハンズオンでマルウェア解析を楽しみながら学べるよい機会となることでしょう。

本コースでは、管理下にあるラボでマルウェアを調査して、マルウェア解析手法を実践してみるハンズオン演習を重視しています。演習を行うことで、典型的なパターンを理解し、コードを分析する際に重要な部分を理解できるでしょう。そして演習をスムーズに行えるようにするために、あらかじめマルウェア解析用のツールを構成してあるWindowsとLinuxの仮想マシンを用意してあります。

受講対象者

  • マルウエアを含むインシデントを扱う、あるいは悪意のあるプログラムの基本事項を理解したい方
  • 体系的ではないがマルウエア解析の経験を持つ、あるいはこの領域の専門性を体系化したり広げたい技術者
  • スキルセットを広げたい、インシデントレスポンスにおける重要な役割を果たすフォレンジック調査官、セキュリティ技術者

※FOR610は、GIAC(GREM)認定試験対象コースです。

GIAC Reverse Engineering Malware
GIAC Reverse Engineering Malware (GREM) 認定は、悪意のあるコードから組織を保護する技術者のために設計されています。GREM認定技術者は、Microsoft WindowsやWebブラウザなどの一般的なプラットフォームを標的とした悪意のあるソフトウェア(マルウェア)をリバースエンジニアリングするための知識とスキルを持っています。これらの技術者は、フォレンジック調査、インシデント対応、Windowsシステム管理の観点からマルウェアの内部構造を調査する方法を知っています。GREM認定を取得し、最先端のマルウェア解析スキルをアピールすることで、雇用主や顧客にとってより価値のある存在となることができます。
  • 悪意のある文書ファイルの解析、保護された実行ファイルの解析、およびWebベースのマルウェアの解析
  • 悪意のあるブラウザスクリプトの詳細な分析、悪意のある実行ファイルの詳細な分析
  • メモリフォレンジックによるマルウェア解析、マルウェアコードと動作解析の基礎
  • リバースエンジニアリングのためのWindowsアセンブリコードの概念とアセンブリにおける一般的なWindowsマルウェアの特徴

前提条件

  • ノートパソコンの要件に合致するコンピュータシステムを所有していること。学生が授業に参加する前にインストールする必要があるソフトウェアもあります。
  • WindowsとLinuxの操作環境に精通し、OSの接続や設定に関する一般的な問題のトラブルシューティングができること。
  • VMwareに精通し、仮想マシンのインポートと設定ができる。
  • 変数、ループ、関数など、プログラミングの中核となる概念について一般的な知識を持ち、この分野の関連概念を迅速に把握できる。ただし、プログラミングの経験は必要ない。

講義内容の一例

  • 隔離された管理下にあるラボ環境を構築し、悪意あるプログラムの挙動とコードを分析する
  • ネットワークとシステム監視ツールを使い、どのようにマルウェアがファイルシステム、レジストリ、ネットワーク、その他のWindows環境のプロセスに感染していくかを調査する
  • Webページのコンポーネントとして含まれる、ドライブバイアタックを行うためエクスプロイトキットによってよく用いられる悪意あるJavaScriptやその他コンポーネントを明らかにし分析する
  • 悪意あるプログラムの挙動を制御する方法として、ネットワーク通信をインターセプトしコードパッチングを行って効果的にマルウェア解析を行う
  • ディスアセンブラとデバッガーを使って、悪意あるWindows実行ファイルの内部の仕組みを調査する
  • アナリストを欺き混乱させ解析を遅延させるために、マルウェア開発者が講じたさまざまなパッカーや防御機構をバイパスする
  • コードインジェクション、APIフッキング、アンチ解析手法等の悪意あるコードに、共通のアセンブラパターンを認識し理解する
  • PDFやMicrosoft Officeファイルといった悪意のあるドキュメントに関する脅威を評価する
  • インシデントレスポンスやスレットインテリジェンスを強化するために悪意のある実行ファイルからIOCを引き出す

コース開発者より

「熟練マルウェアアナリストが、感染したシステムに侵入した悪意あるファイルから情報をどれほど得られるのか驚くほどです」マルウェアをリバースエンジニアリングする方法を学ぶことで、侵入された深刻さ、攻撃の目的や経過、封じ込めの手順、および組織がインシデントを対応するのに役立つ多くの状況が得られます。 FOR610コースは、さまざまな使えるテクニックを駆使して悪意あるソフトウェアの調査方法を学ぶ、そして得られた専門知識からマルウェア分析を習得するための専門家への入り口なのです。
- Lenny Zeltser

「攻撃者と効果的に立ち向かうためには、相手が使用しているツールへの理解が必要です。」このコースでは、コードを機能的にリバースエンジニアリングすることで、機能、依存性、およびその制限を理解するために必要なスキルを学びます。目的を達成するために攻撃者は、独創的で堅牢なマルウェアを生み出そうと、日々努力を積み重ねています。組織が将来の攻撃を軽減するためにコードを解読してそれを学んでいくためには、同様に熟練したマルウェア分析機能を備える必要があるのです。
- Anuj Soni

  • DAY1
  • DAY2
  • DAY3
  • DAY4
  • DAY5
  • DAY6

マルウェア解析基礎

このセクションでは、マルウェア解析を理解するうえで必要な基礎知識を身につけます。悪意あるプログラムを調査するための主要なツールとテクニックを解説します。フェーズごとにWindowsマルウェアを調べることで解析時間を短縮する方法を学びます。静的プロパティ分析では、メタデータおよびその他のファイル属性を調べてトリアージを行い、次の対応を決定します。行動分析では、レジストリ、ファイルシステム、ネットワークなどの環境とのプログラムの相互作用に焦点を当てます。コード解析では、検体の内部動作に焦点を当て、x64bgなどのデバッグツールを使用します。提供されているWindowsおよびLinux(REMnux)仮想マシンに慣れ親しむように、設定された方法でこのような分析を行う方法を学びます。ラボではサンプルマルウェアの調査を行い、主要な解析ツールの実行方法を理解していきます。インストラクターのガイダンスとラボ後の解説によって、マルウェア解析の概念をしっかり理解できることでしょう。

トピック

  • 効果的なマルウェア解析のためのツールキット構築
  • 疑わしいプログラムの静的パラメータ調査
  • 悪意のあるWindows実行ファイルの挙動解析を行う方法
  • Windowsマルウェアの静的コード解析と動的コード解析を行う方法

悪意あるコード解析

このセクションでは、Windowsの悪意ある実行ファイルをアセンブリレベルで調査することを中心に説明していきます。検体の内部の仕組みをディスアセンブラを通して解明していく方法を紹介します。また、デバッガーも解析の助けとなるでしょう。このセクションではハンズオン演習でGhidraを使います。このセクションではまず始めに、コードのリバーシング概念について概要を説明します。x86 Intelアセンブリの概念について、解析に不可欠な入門知識を解説します。たとえばインストラクション、ファンクションコール、変数とジャンプといった概念です。また、関数、ループ、条件文といったもので構成される共通のアセンブリを調査する方法も学んでいきます。教材を使って基礎を固めてから、ポピュラーになった64ビットマルウエアを使って理解を深めます。

このディスカッションを通して、HTTPコマンド&コントロール、アーティファクト抽出、コマンド実行など、コードレベルで共通する特徴を認識することを学びます。

トピック

  • コードレベルでのマルウェア解析を行うためのx86アセンブリの概念
  • ディスアセンブラを使用したアセンブラのロジック構造の主要部分を特定する方法
  • プログラム制御フローに従い、実行ポイントを理解する
  • Windows APIレベルでのマルウェア特性を理解する
  • x64コード解析を組み込むためのアセンブリ知識の拡張

悪意のあるドキュメントファイルの分析

セクション3では、敵対者が感染したシステム上で直接悪意のあるアクションを実行したり、悪意のある実行ファイルのインストールにつながる攻撃を開始するために使用できる悪意のある文書の検査に焦点を当てます。このセクションでは、まず、PDFファイルを調査して、それが組織に及ぼす脅威を理解する方法を説明します。続いて、Microsoft Office文書で被害者に配信されるVBAマクロの検査について詳しく説明します。簡単なマクロと高度なマクロの扱い方を学ぶことで、マクロの機能を理解し、IOC(indicators of compromise)を導き出すことができるようになります。次に、危険なアーティファクトを埋め込み、脆弱性を悪用して悪意のあるコードを実行する可能性のある疑わしいRTFファイルの調査方法について学びます。最後に、悪意のあるMicrosoft Excelファイルに含まれる可能性のあるXLMマクロの分析について学びます。このセクションでは、疑わしいWebサイトを調査し、シェルコードの機能を理解するためのテクニックも紹介します。

トピック

  • 不審なWebサイトの解析を含む悪意のあるPDFファイルの解析、Microsoft Office文書内のVBAマクロの解析
  • シェルコードの解析を含む、悪意のあるRTFファイルの調査
  • XLMマクロの理解

より深いマルウェア解析

セクション 4 では、このコースの前半で紹介した動作解析とコード解析のアプローチを基に、悪意のあるプログラムの機能をさらに解明するためのテクニックを探ります。このセクションでは、まず、悪意のある文書や疑わしいWebサイト、その他の形式の攻撃で遭遇する可能性のある、JavaScriptの難読化を解除するための実用的な方法について説明します。具体的には、パッカーとよばれるテクニックについて学んでいき、そしてその防御を回避する方法を理解していきます。また、レジストリ、難読化されたJavaScriptとPowerShellスクリプト、シェルコードの使用など、本来の特性を隠すために複数のテクノロジを使ったマルウェアの分析も行います。最後に、マルウェアがスパイウェアやユーザモードルートキットの機能を実装し、コードインジェクションやAPIフックを行う方法について学びます。

トピック

  • 悪意のあるJavaScriptの難読化
  • パックされたWindowsマルウェアを認識する
  • 解凍を開始する
  • デバッガを使用した、パックされたマルウェアのメモリからのダンプ、マルチテクノロジーおよび「ファイルレス」マルウェアの解析
  • コードインジェクションとAPIフック

自己防衛型マルウェア

このセクションでは、マルウェアの作成者が悪意あるソフトウェアを解析されるのを阻止するために使っている手法を詳しく解説します。時間稼ぎまたは、誤分析するよう仕組まれた対分析手法を識別し、回避する方法について解説します。このプロセスでは、マルウェアの静的および動的分析を行って、アンパックしたり、他のプロセスにインジェクトしたりできることを学びます。マルウェアの作成者が悪意ある実行可能ファイルに埋め込んだデータを保護する方法についても理解を深めることができます。コースを通してカバーされているトピック同様に、実践演習中にこのようなテクニックを試すことができます。

このセクションでは、コースの前半で取り上げた多くのツールやテクニックをまとめ、さらに発展させています。

トピック

  • マルウェアがデバッガを検出し、埋め込みデータを保護する方法
  • 悪意あるソフトウェアのプロセス空洞化を利用したアンパック方法
  • マルウェアが解析ツールを検知する機能を特定し無効化する方法
  • SEHおよびTLSコールバックを含むコード誤検出手法
  • パッカーの動きを予期して悪意ある実行可能ファイルをアンパックする方法

マルウェア解析トーナメント

セクション6では、これまでのセクションで学んだマルウェア解析の様々な側面を内在化し、実践し、発展させることができます。このセクションでは、実際のマルウェアを使用した様々な実践的な課題を、楽しいトーナメント形式で提供します。CTF(Capture the Flag)システムにアクセスし、ラボでマルウェアを調査することで実践的な課題に取り組むことができます。このシステムは、必要なときにガイダンスを提供してくれるので、自分のスキルセットとニーズに合わせてこのゲーム体験をカスタマイズすることができます。トーナメントでは、知識を定着させ、さらに練習が必要と思われるスキル領域を補強することができます。 

トーナメントを制したチームには、チャレンジコインが授与されます。

トピック

  • マルウェア解析の基礎
  • 静的および動的な手法による悪意のあるコードの解析
  • 悪意のあるドキュメントの解析
  • マルウェアの詳細解析(アンパッキングを含む
  • 自己防衛型マルウェアの検証

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